ウェブ制作の相場を把握するための重要なポイント
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相場ウェブサイトの制作を依頼する際、「相場がわからない」という悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。
実際、ウェブ制作の費用は案件によって大きく異なるため、自分の予算に合った適切な選択をするためには、相場観を持つことが重要です。
この記事では、ウェブサイト制作の相場を正しく理解するための3つの重要なポイントについて解説します。
目次
1. 制作するウェブサイトの目的と種類を明確にする
「ウェブサイトを作りたい」と一言で言っても、その種類や目的によって必要な機能や構成は大きく異なります。
したがって、費用相場も大きく変わってきます。
主なウェブサイトの種類には以下のようなものがあります。
コーポレートサイト
会社の情報を伝えるための公式サイトです。企業の理念や事業内容、実績、お問い合わせ情報などを掲載します。
最も一般的なタイプのウェブサイトと言えるでしょう。
ランディングページ(LP)
特定の商品やサービスの販売・申込みを目的とした、縦長の1ページサイトです。
リスティング広告などの広告媒体と組み合わせて使用されることが多く、コンバージョン(成約)を最大化するための設計がされています。
オウンドメディア
自社で運営するウェブマガジンやブログサイトです。
SEO対策やコンテンツマーケティングの一環として、顧客の関心を引く記事コンテンツを定期的に発信していきます。
採用サイト
人材採用を目的としたサイトです。企業の魅力や働く環境、募集職種などの情報を掲載します。
新卒向けと中途採用向けで別々に作るケースもあります。
まずは自分がどのようなウェブサイトを作りたいのか、その目的を明確にすることが、適切な予算設定の第一歩となります。
ECサイト
オンラインでの商品販売を目的としたサイトです。
通常、商品管理システムや決済システムなどの機能が必要となるため、単純な情報サイトよりも制作費用が高くなる傾向があります。
2. 初期費用と運用費用を総合的に考える
ウェブサイトは作って終わりではなく、公開後も継続的な運用・管理が必要です。
そのため、費用を考える際には「初期制作費」だけでなく「運用費用」も含めた総額で考える必要があります。
初期制作費
サイト設計、デザイン、コーディング、コンテンツ制作など、サイト公開までにかかる費用です。
サイトの規模や機能によって大きく変動します。
運用費用(保守管理費)
サーバー代やドメイン代などの基本的な維持費用に加え、セキュリティ対策、コンテンツ更新、SEO対策など、サイト公開後に継続的にかかる費用です。
初期費用が安いプランでも、月々の運用費用(保守管理費)が高額だと、長期的に見ると総支払額が高くなることがあります。
反対に、初期費用がやや高くても運用コストが低ければ、長期的には経済的な場合もあります。
そのため、予算計画を立てる際には、少なくとも半年〜1年の総コストを視野に入れることをおすすめします。
また、自社で運用するのか、制作会社に依頼するのかによっても費用は大きく変わってきます。
制作会社に運用を依頼する場合は、以下の点を事前に明確にしておきましょう
・契約期間はどのくらいか
・月々の作業量や対応時間はどの程度か
3. 制作工程と依頼範囲を理解する
ウェブサイト制作は複数の工程に分かれており、どの範囲を制作会社に依頼するかによって費用は大きく変動します。
主な工程は以下の通りです。
1. サイト設計・企画
サイトの目的に合わせた設計図の作成や要件定義を行います。サイトマップやワイヤーフレームの作成もこの段階で行われます。
2. コンテンツ制作
サイトに掲載する文章や写真、動画などの制作・準備を行います。自社で用意するか、制作会社に依頼するかで費用が大きく変わります。
3. デザイン
サイトの見た目を決めるデザインを作成します。ページ数や複雑さによって費用が変動します。
4. コーディング・開発
デザインをもとに、実際に動くウェブサイトを構築します。使用するCMSやシステムの複雑さによって費用や工数が大きく変わります。
5. 運用・改善
サイト公開後の運用・管理・改善を行います。
最低限の保守管理から、積極的なマーケティング支援まで、範囲は様々です。
これらの工程のどこからどこまでを制作会社に依頼するのかを明確にすることで、より正確な見積もりを得ることができます。
例えば、「デザインは自社で用意できるので、コーディングのみ依頼したい」といったケースもあります。
依頼範囲が曖昧なまま複数の会社から見積もりを取ると、金額にばらつきが出て比較が難しくなります。
そのため、自社でできる部分と外注したい部分を事前に整理しておくことが重要です。
まとめ
ウェブサイト制作の相場を理解するためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。
① 作りたいウェブサイトの目的と種類を明確にする
② 初期費用だけでなく運用費用も含めた総コストで考える
③ 制作工程を理解し、依頼範囲を明確にする
これらを踏まえた上で制作会社と打ち合わせを行うことで、より適切な予算設定と、満足度の高いウェブサイト制作が実現できるでしょう。
予算と目的に合ったウェブサイトを作るためには、まずは複数の制作会社に相談し、ポートフォリオや実績を確認することをおすすめします。
見積もりを比較する際は、単に金額だけでなく、提案内容や制作後のサポート体制なども含めて総合的に判断しましょう。