見積書の"落とし穴"を見抜く!
ホームページ制作費で後悔しない5つのポイント
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選び方

「請求書を見てビックリ…見積もりよりずっと高い」
「項目が細かすぎて、結局いくらかかるのかわからない」
ホームページ制作の見積もりで、こんな経験はありませんか?
実は、制作会社のHPを見ても総額でいくらかかるかを明示していない会社がほとんどです。
正直なところ、同業者の私でも「この会社に頼んだらいくらかかるの?」とわからないことが多いです。
この記事では、400サイト以上の制作実績を持つあそびラボが、見積もりで後悔しないための5つのポイントを解説します。
目次
こんな見積り、届いていませんか?
弊社に相談されるお客様からも、「他社で見積もりをもらったけど、項目が細かすぎて結局いくらかかるかわからない」という声を多くいただきます。
たとえば、こんな見積りです。
・企画 / 構成:○○万円
・導線設計 / UI設計:○○万円
・ワイヤー制作費:○○万円
・ライティング費:○○万円
・デザイン基本料:○○万円
・トップページデザイン:○○万円〜
・下層ページデザイン:○○万円〜/1ページ
・コーディング基本料金:○○万円
・トップページコーディング:○○万円
・下層ページコーディング:○○万円
・WordPress基本構築料:○○万円
・WordPressカスタマイズ費:○○万円
・SSL設定:○万円
・Googleアナリティクス設置:○万円
・OGP設定:○万円
・ファビコン設定:○万円
~省略~
・修正2回までは無料:3回目以降は1回につき○千円
・写真加工:○千円
・ディレクション費用:総額の20%
制作会社にとっては、かかった費用をすべて請求できるため便利な算出方法です。
しかし、発注する側からすると最終的にいくらかかるのかまったくわかりません。
「見積もり通りだと思っていたのに、請求書が送られてきてビックリした」という声もよく聞きます。
なぜ総額がわからない見積りが多いのか
制作会社の立場から正直にお伝えすると、見積りの時点では正確な総額を出しにくい事情があります。
制作会社側の事情
ホームページ制作は、お客様とのやり取りの中で内容が変わっていくことが珍しくありません。
■ デザインの方向性が途中で変わり、作り直しが発生する
■ 素材(写真・テキスト)の準備が遅れて、スケジュールが延びる
こうした変動があるため、「やってみないと正確にはわからない」という側面があるのは事実です。
それでも総額提示は必要
とはいえ、総額でいくらかかるかを事前に合意しておかないと、発注者側が一方的にリスクを負うことになります。
たとえば、制作会社側のスキル不足で余計に時間がかかった場合、その人件費まで請求されてしまう恐れもあります。
「だいたいこのくらい」ではなく、条件と総額を書面で合意しておくことが、トラブルを防ぐ最大のポイントです。
見積りで失敗しない5つのチェックポイント
では、見積もりで後悔しないためには、どんなポイントを押さえるべきでしょうか?
ポイント① 「総額いくらか」を必ず確認する
見積りで最も重要なのは、「結局、全部でいくらかかるのか」をはっきりさせることです。
項目ごとに細かく金額が書いてあっても、合計がわからなければ意味がありません。
- 確認すべきこと
- ■ 見積書に「合計金額(税込)」が明記されているか
■ 「○万円〜」のように曖昧な表記になっていないか
■ 追加費用が発生する可能性がある場合、その上限が示されているか
■ 口頭ではなく書面(見積書・メール)で金額が確認できるか
「総額でいくらですか?」と聞いて、明確に答えられない制作会社は要注意です。
ポイント② 意味がわからない項目は必ず質問する
見積書には、一般の方には馴染みのない専門用語が並ぶことがあります。
■ 「UI設計費」「ワイヤーフレーム制作費」って何?
■ 「コーディング」と「WordPress構築」は何が違うの?
■ 「OGP設定」「ファビコン設定」は必要なの?
わからない項目をそのままにしてしまうと、不要なオプションまで含まれた金額で契約してしまうリスクがあります。
- 質問のコツ
- ■ 「この項目がないと、どうなるんですか?」と聞く
■ 「これは必須ですか?オプションですか?」と確認する
■ 素人にもわかる言葉で説明してもらう
■ 納得できるまで契約しない
素人にもわかる説明ができない業者は、避けたほうがいいです。
逆に、丁寧に説明してくれる制作会社は、制作中のコミュニケーションもスムーズなことが多いです。
ポイント③ 追加費用が発生する条件を事前に確認する
見積り金額が明確でも、制作の途中で追加費用が膨らんでいくケースは少なくありません。
修正回数の制限
→ 「修正2回まで無料、3回目以降は1回○千円」のように、修正のたびに費用がかかる契約。何度かやり取りするうちに、気づけば数万円の追加になっていることも。
ページ追加・機能追加
→ 打ち合わせで「このページも必要ですね」と提案され、そのたびに見積りが膨らむケース。必要なページ数は事前にしっかり決めておくことが大切。
写真・素材関連の費用
→ 「写真加工1点○千円」「素材購入費は実費」など、素材まわりの費用が別途かかるケース。何枚くらい必要になるか事前に確認を。
ディレクション費
→ 制作費の合計に対して「ディレクション費:20%」のように上乗せされるケース。見積りの最後に記載されていて見落としやすい。
- 契約前に確認すべきこと
- ■ 修正は何回まで無料か、超えた場合の単価はいくらか
■ ページの追加や機能変更が生じた場合の料金目安
■ 写真加工・素材購入の費用は含まれているか
■ ディレクション費は見積りに含まれているか別途か
■ 追加費用が発生する場合は事前に相談があるか
追加費用の条件が不明確な会社は、あとから「聞いていない費用」を請求されるリスクがあります。
「追加費用が出る場合は、必ず事前に相談してください」と契約時に伝えておきましょう。
ポイント④ 保守・運用費用も含めた"年間総額"で比較する
ホームページは作って終わりではなく、公開後にも継続的に費用がかかります。
サーバー・ドメイン費用
→ 月額数百円〜数千円が相場。制作会社経由で契約すると割高になるケースもあるので、自社で契約するのがおすすめ。
保守管理費
→ WordPressのアップデート、セキュリティ対策、バックアップなどを制作会社に任せる場合の費用。月額5,000円〜30,000円程度が一般的。
更新・修正費用
→ テキストの修正、写真の差し替え、お知らせ更新など。月額プランに含まれる場合と、都度費用がかかる場合がある。
初期費用が安くても、月々の保守費用が高額だと、長期的には総額が膨らみます。
たとえば、初期費用が10万円安くても月額の保守費用が5,000円高ければ、2年で逆転してしまいます。
- 比較のポイント
- ■ 初期制作費 + 月額費用 × 12ヵ月 =「年間総額」で比較する
■ 保守契約の最低契約期間を確認する(途中解約できるか)
■ 保守に含まれる作業範囲を確認する(更新○回まで、など)
■ サーバー・ドメインは自社契約か、制作会社契約か
「初期費用0円」や「月額○○円で全部込み」というプランも増えていますが、トータルで見ると割高になるケースもあります。
詳しくは「初期費用0円」のHP、3年後にいくら払っている?の記事で解説しています。
ポイント⑤ 同じ条件で相見積もりを取る
制作会社を比較するなら、必ず同じ条件で複数社から見積もりを取ることが大切です。
条件がバラバラだと金額の違いが「内容の差」なのか「価格の差」なのか判断できません。
- 相見積もりのコツ
- ■ 希望のページ数(トップページ+下層○ページ)を統一する
■ 必要な機能(お問い合わせフォーム、ブログ機能など)を統一する
■ 素材の準備範囲(写真は自社で用意するか、撮影も依頼するか)を統一する
■ 保守・運用の希望範囲も伝える
■ 納期の希望も伝えておく
相見積もりを取る目安は2〜3社がおすすめです。
1社だけだと比較ができず、4社以上だとやり取りに時間がかかりすぎて判断が難しくなります。
金額だけでなく、見積書の丁寧さや説明のわかりやすさも、その会社の仕事の質を判断する材料になります。
信頼できる制作会社の見積りの特徴
ここまで「気をつけるべきポイント」をお伝えしてきましたが、逆に信頼できる制作会社の見積りにはどんな特徴があるかも知っておくと、比較がしやすくなります。
総額が明確で、内訳の説明がある
信頼できる会社の見積りは、まず合計金額が明確に示されています。
そのうえで、内訳についても「なぜこの費用がかかるのか」を丁寧に説明してくれます。
質問した際に嫌な顔をせず、わかりやすい言葉で答えてくれるかどうかも重要な判断基準です。
追加費用の条件が事前に記載されている
「修正○回まで込み」「ページ追加は1ページ○万円」など、追加費用が発生する条件があらかじめ見積書や契約書に明記されている会社は安心です。
曖昧な表現(「別途相談」「要見積り」ばかり)が多い場合は注意しましょう。
公開後の保守費用まで含めた提案がある
初期制作費だけでなく、「公開後は月額○○円で、これだけのサポートが含まれます」と、運用まで見据えた提案をしてくれる会社は信頼できます。
「作って終わり」ではなく、公開後の成果まで考えてくれるパートナーを選びましょう。
まとめ
見積書の"落とし穴"を見抜くためのポイントをまとめます。
- 5つのチェックポイント
- 1. 「総額いくらか」を必ず確認する(合計金額が明記されているか)
2. 意味がわからない項目は必ず質問する(わかりやすく説明できるか)
3. 追加費用が発生する条件を事前に確認する(修正回数、ページ追加など)
4. 保守・運用費用も含めた"年間総額"で比較する(初期費用だけで判断しない)
5. 同じ条件で相見積もりを取る(2〜3社が目安)
見積りは、制作会社との信頼関係の第一歩です。
総額を明示し、わかりやすく説明してくれる制作会社であれば、制作中のコミュニケーションもスムーズに進むはずです。
逆に、見積りの段階で不透明な部分が多い会社は、制作が始まってからもトラブルが起きやすい傾向があります。
「この見積り、ちょっと不安だな…」と思ったら、その直感を大切にしてください。
ホームページ制作の見積りで不安を感じている方へ