地域で選ばれる整骨院・接骨院のホームページ設計術

「ホームページを作ったのに、新しい患者さんが増えない」「近くに競合の整骨院が増えて、差別化が難しい」——こんなお悩みを抱えていませんか?
整骨院・接骨院は全国に約5万施設以上あり、コンビニエンスストアよりも多いと言われるほど競争が激しい業界です。
そのなかで選ばれるためには、「この院に通いたい」と思わせるホームページが欠かせません。
しかし、整骨院のホームページには柔道整復師法に基づく広告規制があり、「何でも自由に書ける」わけではありません。
また、保険診療と自費診療の見せ方や、地域密着ならではのMEO対策など、他業種とは異なるポイントが数多くあります。
この記事では、400サイト以上の制作実績を持つあそびラボが、地域で選ばれる整骨院・接骨院のホームページ設計術を解説します。
目次
整骨院・接骨院のWebサイトでよくある3つの課題
まずは、整骨院・接骨院のWebサイトでよく見られる失敗パターンを確認しましょう。
課題① 保険診療と自費診療の違いが伝わらない
■ 保険が使える施術と自費メニューの区別が分かりにくい
■ 料金体系が曖昧で、患者さんが不安を感じる
■ 自費メニューの価値が伝わらず、保険施術のみで来院するケースが多い
■ 「何でも保険が使える」と誤解される表現がある
整骨院では、骨折・脱臼・打撲・捻挫・肉離れなどの急性外傷に対して健康保険が適用されます。
一方、慢性的な肩こりや腰痛の改善、骨盤矯正、姿勢改善などは自費診療です。
この違いをホームページ上で明確にしていないと、患者さんは「結局いくらかかるの?」と不安を感じてしまいます。
また、自費メニューの魅力や価値がきちんと伝わらないと、売上の柱になるべき自費施術の予約につながりません。
課題② 近隣の競合院と差別化できていない
■ どの院のサイトも同じような雰囲気で、違いが分からない
■ 「肩こり・腰痛・骨盤矯正」と書いてあるだけで、専門性が伝わらない
■ 院長やスタッフの人柄が見えない
■ 「なぜこの院を選ぶべきか」の理由が明確でない
整骨院・接骨院は地域ビジネスの代表格です。
患者さんは「地域名 + 整骨院」「駅名 + 接骨院」で検索し、近隣の数院を比較して選びます。
その際、どの院のサイトも似たような構成・デザインでは、価格の安さだけで比較されてしまいます。
「スポーツ外傷に強い」「産後の骨盤矯正が得意」など、院の専門性や強みを打ち出すことが選ばれるための鍵です。
課題③ 柔道整復師法の広告規制を理解していない
■ 「必ず治る」「1回で効果を実感」など効果を断定する表現がある
■ 施術内容の詳細を広告として記載してしまっている
■ ビフォーアフター写真や患者の体験談を不適切に掲載している
■ 「他院より優れている」といった比較広告を使っている
整骨院・接骨院の広告は、柔道整復師法第24条によって厳しく制限されています。
2025年2月には、厚生労働省から「あはき・柔整広告ガイドライン」の改訂版が発出され、規制がさらに明確化されました。
違反した場合、保健所からの指導や、最悪の場合は30万円以下の罰金の対象となる可能性があります。
制作会社がこの広告規制を理解していないと、知らず知らずのうちに違反表現を使ってしまうリスクがあります。
地域で選ばれるための5つのポイント
では、整骨院・接骨院のホームページ制作で押さえるべきポイントを解説します。
ポイント① 保険診療と自費診療を分かりやすく整理する
患者さんが最も気になるのは「自分の症状に保険が使えるのか」「費用はいくらかかるのか」という点です。
保険診療と自費診療の違いを、患者さん目線で分かりやすく伝えることが重要です。
(1)保険が使える施術を明確にする
■ 骨折・脱臼・打撲・捻挫・肉離れなどの急性外傷が対象
■ 「こんな症状は保険適用です」と具体例を提示
■ 交通事故(自賠責保険)、労災にも対応している場合は明記
■ 保険施術の流れ(受付→問診→施術→会計)を図解
(2)自費メニューの価値を伝える
■ 骨盤矯正、姿勢改善、産後ケア、スポーツコンディショニングなど
■ 各メニューの特長、期待できる変化を具体的に説明
■ 「こんな方におすすめ」とターゲットを明示
■ 施術時間の目安も記載すると親切
(3)料金の見せ方を工夫する
■ 保険施術と自費施術の料金を明確に分けて表示
■ 初回料金と2回目以降の料金を分かりやすく記載
■ 「どんぶり勘定」や「一律料金」は保険者から疑義を受けるリスクあり
■ 自費メニューは価値に見合った説明を添えて掲載
→保険と自費の料金を分けて明示することで、患者さんの信頼感が高まります
ポイント② 院の専門性・強みを打ち出して差別化する
競合院との差別化は、整骨院のホームページで最も重要なポイントです。
「何でもできます」ではなく、「この症状ならこの院」と思わせることが大切です。
(1)得意分野・専門性を明確にする
■ スポーツ外傷、産後骨盤矯正、交通事故施術、高齢者ケアなど
■ 専門性に合わせた症状別ページを作成
■ 「腰痛」「肩こり」「ぎっくり腰」「寝違え」など症状ごとに解説
■ 患者さんが「自分のための院だ」と感じる情報設計
(2)院長・施術者の人柄を伝える
■ 院長の顔写真(笑顔で親しみやすい表情)
■ 柔道整復師の国家資格を明記
■ 「なぜ柔道整復師になったのか」「どんな施術を心がけているか」
■ スタッフ紹介も充実させ、院全体の雰囲気を伝える
→「この先生に診てもらいたい」と思わせることが来院の決め手になります
(3)施術の流れを丁寧に説明する
■ 予約→来院→問診→検査→施術→説明→次回予約の流れを図解
■ 初回の所要時間、持ち物(保険証、お薬手帳など)を明記
■ 「痛くない施術」「バキバキしない」など、不安を先回りして解消
■ よくある質問(FAQ)で疑問に答える
(4)よくある質問(FAQ)で不安を解消
■ 「予約は必要?」「保険は使える?」「どんな服装で行けばいい?」
■ 「整形外科との違いは?」「整体院との違いは?」
■ 「子ども連れでもOK?」「駐車場はある?」
→患者さんの不安を先回りして解消することで来院のハードルを下げましょう
ポイント③ 予約・来院導線を最適化する
サイトを見た患者さんをスムーズに予約・来院へ誘導する設計が必要です。
★予約導線の設計ポイント
(1)どのページからでも予約・電話ができる設計
■ ヘッダーに「ご予約」ボタンと電話番号を常時表示
■ スマホで電話番号をタップするとそのまま発信できるように
■ ページ下部にも予約ボタンを配置
■ 目立つ色(緑、オレンジなど)で瞬時に見つけられるように
(2)予約方法の選択肢を用意する
■ 電話予約(番号をタップで発信)
■ Web予約システム(24時間受付)
■ LINE予約(整骨院との相性が良い)
■ 問い合わせフォーム
→患者さんの好みに合わせて選べるようにしましょう
(3)診療時間・休診日を分かりやすく表示
■ トップページに診療時間の表(曜日ごと)を掲載
■ 休診日、臨時休診情報を目立つ場所に
■ 受付終了時間も明記(施術終了の30分前など)
■ 土曜・祝日の施術対応があればアピール
(4)初回来院のハードルを下げる工夫
■ 初回の施術の流れ、所要時間を明記
■ 持ち物リスト(保険証、動きやすい服装など)を掲載
■ 院内の写真(受付、待合室、施術室)で安心感を
■ 駐車場の有無・台数も明記
ポイント④ MEO対策とスマホ最適化で地域検索を制する
整骨院を探す患者さんの多くはスマホで「近くの整骨院」「地域名 + 整骨院」と検索します。
地域検索で上位に表示されるための対策が不可欠です。
(1)Googleビジネスプロフィールを充実させる(MEO対策)
■ 正確な情報(住所、電話番号、施術時間)を登録
■ 院内・外観の写真を充実させる
■ 施術カテゴリを正しく設定
■ 口コミへの返信を丁寧に行う
■ 投稿機能を活用して定期的に情報発信
→「地域名 + 整骨院」「駅名 + 接骨院」の検索でGoogleマップ上位表示を目指す
(2)地域キーワードを意識したSEO対策
■ 「○○市 整骨院」「○○駅 接骨院」などのキーワードをページに自然に盛り込む
■ 症状別ページ(「○○市 ぎっくり腰」「○○区 骨盤矯正」)を作成
■ ブログやコラムで地域に関連した健康情報を発信
■ 近隣施設(駅、学校、商業施設)からの道順を記載
(3)スマホ最適化は必須
■ レスポンシブデザイン対応(スマホ、タブレット、PCで最適表示)
■ 電話番号をタップで発信できるように
■ 予約ボタンを大きく、タップしやすい位置に
■ ページの読み込み速度を速くする(表示が遅いと離脱率UP)
(4)アクセス情報を充実させる
■ Googleマップを埋め込み
■ 最寄り駅からの道順を写真付きで説明
■ 駐車場の有無、台数を明記
■ バス停からの所要時間も記載
■ 近隣のコインパーキング情報も親切
ポイント⑤ 柔道整復師法の広告規制を守る
整骨院の広告規制は、医療広告ガイドラインとは別に、柔道整復師法で定められています。
ホームページもSNSも規制の対象となるため、正しく理解しておきましょう。
【広告に記載できる主な内容】
■ 柔道整復師であること、施術者の氏名・住所
■ 施術所の名称、電話番号、所在地
■ 施術日・施術時間
■ 「ほねつぎ」「接骨」であること
■ 予約制の有無、休日・夜間施術の実施
■ 駐車設備に関する情報
■ 保険療養費支給申請ができること(条件付き)
【禁止される主な表現】
■ 「必ず治る」「1回で改善」などの効果を断定する表現
■ 「地域No.1」「口コミ1位」などの比較優良広告
■ 施術内容の詳細な説明(流派・手技の具体的内容)
■ 施術者の経歴・実績の過度な強調
■ ビフォーアフター写真、患者の体験談
■ 料金の広告掲載(院内掲示は可能)
・柔道整復師法第24条で、広告できる内容が限定的に定められている
・法律で定められた事項以外は、原則として広告に記載できない
・2025年2月に「あはき・柔整広告ガイドライン」が改訂・発出
・虚偽広告、誇大広告、比較優良広告は明確に禁止
・ホームページは「広告」に該当する可能性があるため、表現に注意が必要
・違反した場合、行政指導や30万円以下の罰金の対象となる可能性がある
詳しくは厚生労働省の「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等に係る広告の適正化に関するガイドライン」を参照してください。
整骨院の制作に強い制作会社の見極め方
整骨院のWebサイトは、他の業種とは異なる専門知識が必要です。
制作会社を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
整骨院・医療系の制作実績があるか
制作実績ページを確認し、整骨院や接骨院、クリニックなどの実績があるかチェックしましょう。
実績があれば、業界特有のニーズや広告規制を理解しています。
- チェックポイント
- ■ 整骨院・接骨院の制作実績を実際に見ることができるか
■ 保険診療と自費診療の見せ方が工夫されているか
■ 院の専門性・強みが伝わるデザインになっているか
■ スマホ対応がしっかりしているか
柔道整復師法の広告規制を理解しているか
柔道整復師法の広告規制を理解していない制作会社に依頼すると、違反表現を使ってしまうリスクがあります。
- 確認すべきこと
- ■ 柔道整復師法の広告規制について説明できるか
■ 「あはき・柔整広告ガイドライン」の内容を把握しているか
■ 表現チェックのプロセスがあるか
■ 医療広告ガイドラインとの違いを理解しているか
予約システム導入・MEO対策の知見があるか
整骨院のWebサイトでは、予約導線の設計とMEO対策が集患に直結します。
- 確認すべきこと
- ■ Web予約システムの導入経験があるか
■ LINE予約、電話予約との連携実績があるか
■ Googleビジネスプロフィールの設定・運用サポートが可能か
■ 「地域名 + 整骨院」での上位表示を意識した設計ができるか
公開後の運用サポート体制
サイトは公開してからが本番です。
運用サポートが充実しているかも重要なポイントです。
- サポート内容の確認
- ■ 保守費用の明確さ
■ 施術時間変更、休診情報などの更新対応
■ アクセス解析のレポート提供
■ SEO対策、MEO対策のアドバイス
■ 症状別ページの追加・改善提案
制作時に押さえるべき実践的なポイント
最後に、実際にWeb制作を依頼する際に押さえておくべきポイントをご紹介します。
競合調査の重要性
制作を始める前に、必ず近隣の競合院のサイトを調査しましょう。
- 調査のポイント
- ■ 同じエリアの競合整骨院 3〜5院のサイトを確認
■ 各院の強み・専門分野の打ち出し方を比較
■ 保険診療と自費診療の見せ方を確認
■ 予約システムの有無、使いやすさをチェック
■ 自院の差別化ポイントを明確にする
これらの情報を制作会社と共有することで、より効果的なサイトが作れます。
ターゲット患者層の明確化
「どんな患者さんに来てほしいか」を明確にすることで、サイトの方向性が定まります。
- ターゲット設定の例
- ■ スポーツをする方(部活動の学生、社会人アスリートなど)
■ 産後のママ(骨盤矯正、育児中の体の不調改善)
■ デスクワーカー(肩こり、腰痛、姿勢改善)
■ 高齢者(膝の痛み、転倒予防、生活機能の維持)
■ 交通事故に遭われた方(自賠責保険対応)
ターゲットによって、デザインのトーン、使う言葉、訴求ポイントが変わります。
撮影・素材準備で気をつけること
サイトのクオリティを左右するのが写真素材です。
- 撮影時の注意点
- ■ 院長・スタッフの写真はプロカメラマンに依頼
■ 笑顔で親しみやすい表情、白衣姿とカジュアルな写真の両方
■ 院内の写真(受付、待合室、施術室、施術機器)
■ 施術中の様子(患者さんの顔が映らないよう配慮)
■ 清潔感が伝わる明るい写真、自然光を活かした撮影
■ キッズスペースがあれば必ず撮影
- 素材の準備
- ■ 柔道整復師免許証のデータ
■ 施術メニュー・料金表の詳細資料
■ 施術機器のカタログやスペック
■ 開業年数、施術実績などのデータ
■ メディア掲載歴があれば、その記事データ
■ 対応可能な症状のリスト
公開後の効果測定
サイトは公開してからが本番です。
定期的に効果を測定し、改善していきましょう。
- 測定すべき指標
- ■ アクセス数(訪問者数、ページビュー数)
■ 予約・問い合わせコンバージョン率
■ どのページがよく見られているか(症状別ページの人気度)
■ どこから流入しているか(検索、Googleマップ、SNSなど)
■ スマホとPCの比率
■ 「地域名 + 整骨院」での検索順位
■ Googleビジネスプロフィールの表示回数・アクション数
- 改善のサイクル
- 1. データを分析
2. 課題を発見(例:自費メニューページの離脱率が高い)
3. 改善案を実施(例:メニューの説明を充実、料金表の見せ方を変更)
4. 効果を測定
5. さらなる改善へ
このPDCAサイクルを回すことで、サイトの効果を最大化できます。
まとめ
地域で選ばれる整骨院・接骨院のホームページ設計術をまとめます。
- 重要なポイント
- 1. 柔道整復師法の広告規制を守る(2025年改訂ガイドラインに対応)
2. 保険診療と自費診療を分かりやすく整理する(料金の見せ方がカギ)
3. 院の専門性・強みを打ち出して差別化する(症状別ページの作成)
4. 予約・来院導線を最適化する(電話・Web予約・LINE予約の複数導線)
5. MEO対策とスマホ最適化で地域検索を制する(Googleマップ上位表示)
整骨院・接骨院のWebサイトは、患者さんとの最初の接点です。
広告規制を守りながら、院の強みと専門性を伝え、保険診療と自費診療の違いを分かりやすく見せることで、「この院に通いたい」と思わせるサイトを作ることができます。
サイト制作でお悩みの整骨院・接骨院の先生へ