「SEO対策込み」の落とし穴(本当にSEOに強い制作会社の見極め方)
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選び方
「ホームページ制作+SEO対策込み」と書かれていたのに、検索結果に全然出てこない・・・
こうした声は、制作会社選びで最も多い後悔のひとつです。
「SEO対策済み」の中身は制作会社によって大きく異なります。
titleタグを設定しただけで「対策済み」とする会社もあれば、キーワード戦略の設計から公開後の運用改善まで一貫して提案できる会社もあります。
この記事では、400サイト以上の制作実績を持つあそびラボが、「SEOに強い制作会社」を正しく見極めるためのポイントを解説します。
打ち合わせで使える具体的な質問リストもご紹介しますので、制作会社選びの参考にしてください。
よくある"SEO対策付き"の落とし穴
多くの制作会社が「SEO対策込み」を謳っていますが、その中身はピンキリです。
まずは、よくある落とし穴を確認しましょう。
落とし穴① titleタグを設定しただけで「SEO対策済み」
制作時に「titleタグ」や「meta description」を設定すること自体は重要です。
しかし、それだけで「SEO対策済み」と言うのは、基礎の基礎をやっただけに過ぎません。
SEO対策には、titleタグの設定以外にも以下のような要素があります。
■ ページ表示速度の改善
■ スマホでの操作性(モバイルフレンドリー対応)
■ 構造化データ(schema.org)の設定
■ 画像の最適化(alt属性、ファイルサイズ)
■ XMLサイトマップの作成・送信
titleタグだけを設定して「SEO対策込み」と言っている会社は、他の重要な施策が抜け落ちている可能性があります。
落とし穴② 公開時の設定だけで、運用・改善の提案がない
SEO対策は「公開して終わり」ではありません。
公開後にアクセス解析を行い、継続的に改善していくことが本来のSEOです。
しかし、「制作費にSEO対策が含まれています」と言いながら、公開後のサポートが一切ないケースは少なくありません。
■ 公開後のアクセス解析やレポート提供がない
■ 検索順位の確認や改善提案がない
■ コンテンツ(ブログ記事など)の更新アドバイスがない
■ Googleのアルゴリズム変動への対応がない
制作時にどれだけ丁寧にSEO設計をしても、公開後に放置すれば検索順位は徐々に下がっていきます。
「SEO対策込み」が制作時の初期設定だけを指しているのか、公開後の運用も含むのかは必ず確認すべきポイントです。
落とし穴③ 「検索1位にします」など根拠のない約束をする
「必ず1位にします」「3ヶ月で上位表示を保証します」——
こうした断定的な約束をする制作会社は、要注意です。
Googleの検索順位は200以上の要素で決まり、常にアルゴリズムが変動しています。
どんなに優秀なSEO会社でも、検索順位を「保証」することはできません。
「必ず1位にします」「上位表示を保証します」
→ Googleが公式に「誰も保証できない」と明言
「被リンクを大量に貼って順位を上げます」
→ 不自然なリンクはペナルティの対象
「成果報酬でリスクなし」
→ CVにつながらないキーワードで上位表示しても意味がない
「弊社独自のアルゴリズムで対策」
→ Googleのアルゴリズムは公開されておらず、"独自"は怪しい
信頼できる制作会社は「確実に1位になります」とは言いません。
代わりに、「こういう戦略で、このキーワードで上位を狙います」と、具体的な施策と根拠を説明してくれます。
SEOに強い制作会社を見極める5つのポイント
では、本当にSEOに強い制作会社は、どこを見れば分かるのでしょうか。
以下の5つのポイントをチェックしましょう。
ポイント① 制作段階のSEOを具体的に説明できるか
サイトの土台となる「内部対策」を丁寧に行えるかは、SEOに強い制作会社かどうかの第一の判断基準です。
(1)サイト構造の設計
■ ターゲットキーワードに基づいたディレクトリ構成
■ 関連ページ同士をつなぐ内部リンク設計
■ ユーザーとGoogleの両方にとって分かりやすいサイトマップ
■ パンくずリストの適切な設置
(2)テクニカルSEO
■ ページ表示速度の最適化(画像圧縮、キャッシュ、コード軽量化)
■ スマホ対応(レスポンシブデザイン)
■ SSL化(https対応)
■ 構造化データ(schema.org)の実装
■ XMLサイトマップの自動生成・Google Search Consoleへの送信
(3)各ページのSEO設計
■ ページごとのtitleタグ・meta descriptionの設定
■ 見出し構造(h1〜h3)の適切な設計
■ 画像のalt属性設定
■ URLの最適化(短く分かりやすいパーマリンク)
→これらを「どこまでやるか」を具体的に説明できる会社は信頼できます
ポイント② コンテンツSEOの知見があるか
近年のSEOでは、サイトの技術的な最適化だけでなく「コンテンツの質」が重視されています。
制作会社にコンテンツSEOの知見があるかは、重要なチェックポイントです。
(1)キーワード戦略の提案
■ ターゲットとなるキーワードの選定
■ 検索ボリュームと競合性を考慮したキーワード設計
■ メインキーワードだけでなく、ロングテールキーワードの提案
■ 地域名を含むキーワード戦略(ローカルビジネスの場合)
(2)コンテンツ設計
■ 各ページの検索意図に合ったコンテンツ構成
■ ユーザーの「知りたい」に応える情報設計
■ 競合サイトの分析に基づく差別化ポイントの提案
■ ブログやコラムなど、更新型コンテンツの企画
(3)E-E-A-Tへの対応
■ 経験(Experience):実際のサービス事例や実績の見せ方
■ 専門性(Expertise):資格や専門知識の適切な掲載
■ 権威性(Authoritativeness):業界での認知度向上につながる設計
■ 信頼性(Trustworthiness):運営者情報、プライバシーポリシーの整備
→特にクリニック、士業、金融などのYMYL(Your Money or Your Life)領域では、E-E-A-Tの対応が検索順位に大きく影響します。
ポイント③ MEO・ローカルSEOへの対応力
クリニック、美容室、飲食店、士業事務所など、地域に根ざしたビジネスにとって、MEO(Googleマップ対策)は必須です。
■ Googleビジネスプロフィールの最適化
■ NAP情報(名前・住所・電話番号)の統一
■ 口コミへの返信対応のアドバイス
■ 地域名を含むキーワード戦略
■ Googleマップの埋め込み、正確な住所表記
「地域名 + 業種名」で検索するユーザーは、すでに来店や問い合わせの意思が高い状態です。
ホームページのSEO対策とMEO対策をセットで提案できる会社は、地域ビジネスの集客に強いと言えます。
ポイント④ 公開後の運用体制が整っているか
繰り返しになりますが、SEOは「公開してからが本番」です。
公開後の運用サポートの有無と内容は、制作会社選びの最重要ポイントのひとつです。
- 運用サポートで確認すべきこと
- ■ アクセス解析のレポート提供(頻度、内容の具体性)
■ 検索順位のモニタリングと改善提案
■ コンテンツ更新のアドバイス(何を書くべきか)
■ Googleアルゴリズム変動時の対応
■ Google Search Consoleの定期チェック(エラー、インデックス状況)
■ 改善施策の提案頻度(月1回のレポート、四半期ごとの改善提案など)
「保守費用は月額○○円です」だけでは不十分です。
保守費用の中に何が含まれているかを具体的に確認しましょう。
ポイント⑤ 実績を「具体的に」見せられるか
SEOの実績は「検索順位が上がりました」だけでは判断できません。
順位だけでなく、問い合わせや売上などのビジネス成果まで語れるかがポイントです。
- 実績の見方
- ■ 「どんなキーワードで、何位から何位に上がったか」が具体的か
■ 順位だけでなく、問い合わせ数やCV率の改善実績があるか
■ 自社と近い業種・規模の実績があるか
■ 制作したサイトを実際に見ることができるか
■ 施策内容(何をやったか)が説明されているか
制作実績ページに掲載されたサイトを、実際に自分でGoogle検索してみるのも効果的です。
「地域名 + 業種名」で検索して、上位に表示されているなら信頼度は高まります。
打ち合わせで使える5つの質問
制作会社との打ち合わせで、以下の質問をしてみてください。
回答の内容と具体性で、その会社のSEOへの本気度が分かります。
質問① 「SEO対策込み」の具体的な内容を教えてください
この質問で、titleタグの設定だけなのか、サイト構造の設計まで含むのかが分かります。
- 良い回答の例
- 「まずキーワード調査を行い、サイト構造を設計します。各ページのtitleタグ、見出し構成、内部リンクの設計を行い、表示速度の最適化やスマホ対応も含まれます。構造化データの設定やXMLサイトマップの送信も対応範囲です。」
「titleタグとmeta descriptionは設定します」
→ それだけなら不十分
「SEOに強いテーマを使います」
→ テーマ選びだけではSEO対策とは言えない
「SEOプラグインを入れます」
→ プラグインは"ツール"であり、戦略が別途必要
質問② 過去にSEOで成果を出した事例を教えてください
実績を具体的に語れるかどうかで、SEOの実力が分かります。
- 良い回答の例
- 「○○業のクライアント様で、"地域名+業種名"のキーワードで3ヶ月後に検索1ページ目に表示されるようになり、月間の問い合わせが○件から○件に増えました。
具体的には、サイト構造の見直しとブログの定期更新を行いました。」
質問③ 公開後のSEOサポートはどこまで含まれますか?
保守費用の中身を明確にするための質問です。
■ アクセス解析レポートは提供されるか(頻度と内容)
■ 検索順位のモニタリングはしてもらえるか
■ コンテンツの改善提案はあるか
■ 何かあったときの対応スピードはどの程度か
→「保守と運用は別料金です」というケースもあるので、料金体系も確認しましょう
質問④ 自社と同じ業種の制作経験はありますか?
同業種の経験があれば、業界特有のキーワードやユーザー行動を理解している可能性が高いです。
例えば、クリニックなら医療広告ガイドライン、士業なら専門分野の打ち出し方、飲食店ならMEOの重要性など、業界ごとに押さえるべきポイントが異なります。
ただし、同業種の経験が必須ではありません。
むしろ「業種の特性をヒアリングした上で、SEO戦略をゼロから設計できるか」も大事な視点です。
質問⑤ SEOの成果が出るまで、どのくらいかかりますか?
この質問への回答で、その会社のSEOに対する誠実さが分かります。
- 良い回答の例
- 「新規サイトの場合、最低でも3〜6ヶ月は見ていただく必要があります。キーワードの競合状況にもよりますが、まずはロングテールキーワードから成果を出していき、徐々にメインキーワードの順位を上げていく戦略をご提案します。」
「1ヶ月で上位表示できます」
→ 短期間での成果保証は非現実的
「必ず1位にします」
→ Googleが公式に否定しているため不可能
「すぐ結果が出ます」
→ SEOは中長期施策であることを理解していない可能性
SEO対策の費用感を知っておこう
制作会社を比較する際、SEO対策の費用相場を知っておくと判断の助けになります。
ホームページ制作に含まれるSEO(内部対策)
サイト構造の設計やtitleタグの設定、表示速度の最適化など、制作段階で行うSEO対策です。
多くの場合、制作費用に含まれるか、オプションとして5〜20万円程度が追加されます。
公開後の運用型SEO(コンテンツSEO)
キーワード戦略の立案、ブログ記事の作成、検索順位のモニタリングなど、継続的に行うSEO対策です。
月額5〜30万円程度が一般的で、サイトの規模や対策の範囲によって変動します。
SEOコンサルティング
現状分析から戦略立案、改善提案まで一貫してサポートするサービスです。
月額10〜50万円程度が相場で、大規模サイトの場合は100万円を超えるケースもあります。
①「SEO対策込みで制作費30万円」の場合、SEOの中身は内部対策の初期設定のみの可能性が高い。
②公開後の運用型SEOは、別途費用がかかるのが一般的。
③安すぎる場合は対策の範囲が狭い。
高すぎる場合は不要な施策が含まれている可能性も。
④複数社から見積もりを取り、「何にいくらかかるか」の内訳を比較するのが確実。
まとめ
SEOに強い制作会社を見極めるためのポイントをまとめます。
- 重要なポイント
- 1. 「SEO対策込み」の中身を具体的に確認する
2. 制作段階のSEOを説明できる会社を選ぶ
3. コンテンツSEOの知見があるか確認する
4. 地域ビジネスならMEO・ローカルSEOへの対応力をチェックする
5. 公開後の運用サポート体制(レポート、改善提案)を重視する
6. 実績は「順位」だけでなく「問い合わせ増」などビジネス成果で評価する
7. 具体的な質問を投げかけ、回答の具体性で判断する
「SEO対策に強い」と謳う制作会社は数多くありますが、その中身は千差万別です。
大切なのは、順位を上げることではなく、ビジネスの成果(問い合わせ・予約・売上)につなげること。
この視点で制作会社を選べば、失敗のリスクを大きく減らすことができます。
SEO対策を含めたサイト制作をお考えの方へ
■ 全日本SEO協会「認定SEOスペシャリスト」が対応
■ SEO設計からMEO対策まで一貫対応