Lステップとは？

Lステップは、LINE公式アカウントの機能を拡張するツールです。

LINE公式アカウントの機能では出来ないことも、Lステップを導入し、機能を拡張することにより、様々なことが出来るようになります。

具体的には、LINE公式アカウントを使用した集客やマーケティング活動を自動化してくれるのがLステップです。

Lステップの主な機能

・メッセージの自動配信（シナリオ配信）
・宛先を絞ったメッセージ配信（セグメント配信）
・リマインドの自動配信
・アンケートや申し込みなどの回答フォームの作成
・予約管理機能の設置　などなど

これらの機能を上手く使えるようになると、LINEが様々な業務を行ってくれるようになり、自動で売上が立つ仕組みを構築出来ます。

また、登録者の属性や行動データも細かく収集出来るので、実店舗の集客やマーケティングなどにも利用できます。

Lステップの機能

Lステップにはたくさんの機能がついています。

ここでは代表的な機能の一部を紹介していきます。

シナリオ配信（ステップ配信）

あらかじめ登録しておいた複数のメッセージを、決められたタイミングで順番に自動配信する機能です。

LINE公式アカウントを使用した場合

メッセージは、全ての人に同じタイミングで同じ文章を送ることしかできません。

例えば、商品やサービスの情報を4回に分けて配信したい場合、LINE公式アカウントでは、お客様が配信前に友だち登録をしていないと1〜4の順番で配信を見ることが出来ません。

なので、1つめの配信が終わった後登録された方は2つめから、というように登録したタイミングによっては全部を見ることが出来ないのです。

ステップを使用した場合

友だち登録した日に合わせて、1から順番に自動配信することが可能になります。

どのタイミングで友だち登録してくれたとしても、1から順番で配信することが出来る機能がシナリオ配信です。

また、シナリオはAシナリオ、Bシナリオのように、複数パターン用意することが可能なので、登録のきっかけに合わせて配信内容を変えることも出来ます。

セグメント配信

配信リストから対象となる顧客を、条件で絞りこんで配信する方法です。

LINE公式アカウントでできるセグメント

・性別
・年代
・居住地（都道府県まで）
・利用しているOS（iOS、Androidなど）
・友だちになってからの期間

Lステップでできるセグメント

・A商品を購入した人
・動画を視聴した人
・SNSから友だち登録してくれた人

など細かい条件でのセグメントが可能！

セグメント配信を有効的に活用できれば、人それぞれの好みに合う適切な情報をより良いタイミングで届けることができます。

それによって、ブロック率の低下、反応率アップ、コスト削減が期待できます。

リマインダ配信

セミナーや説明会などの予約のリマインドを自動で行う機能です。

先の予定になると、予約したことや日にちを忘れてしまい、予想よりも参加率が悪くなることがあります。

そのようなことがないように、何日か前に、前日に、など任意の日程に予約した人にリマインドを送ることが出来る機能です。

回答フォーム

アンケートやお申込みフォームなどを作成する機能です。

項目は自由に作成することができ、本名、住所などの一般的な内容はもちろん、相談や質問、サービスの感想など、必要な項目を設定してアンケートに答えてもらうことができます。

入力された情報は自動で各友だちの個別ページに蓄積されるので、その後のセグメント配信やグループ分けにも役に立ちます。

ABテストを行うこともできるので、送信ボタンの文言を変えたりして、より回答してもらえるアンケートを分析することもできます。

チャットbotによるアンケート機能

チャットbotによるアンケートを作ることもできます。

操作が簡単なため、回答フォームよりこちらの方が回答してもらいやすいかもしれません。
回答内容は、ユーザーごとに自動でタグ付けすることが可能です。

顧客管理

Lステップを導入すると、友だち追加された経路やLINE上での行動データ、LINE登録名などのデータが、自動で友だち情報欄に紐づいたり、それらの情報を手動で追加・編集したりすることが出来ます。

LINE公式アカウントの場合

・友だち追加した際、友だち数が増えたことしかわからない

・やり取りした友だちとのトーク画面に簡単なメモを残すことが出来るが、保存したりセグメント配信したり出来る情報に限りがある

Lステップの場合

・友だち追加した際、どの友達が追加してくれたか、アイコンやLINE登録名が確認できる

・個人詳細ページが友だち一人ひとりに作成されるため、細かい情報を保存していくことが可能で、その情報を利用しセグメント配信を行える

その他にも便利機能があるので紹介していきます。

■友だち対応マーク
友だちの対応状態をマークとしてつけておくことが出来ます。

例えば

このように状況をマークしておくと、友だちの現在の状況がひとめでわかるので、複数人で管理する時も便利です。

■タグ
タグとは、一人の友だちに対して「Aタグ」「Bタグ」といったラベルのようなものを貼り付けるイメージで、セグメント配信に活用しやすい機能です。

例えば、「A商品を購入した人」や「B動画視聴済」など、友だちの行動をタグにして付与することが出来ます。
そうすることで、「A商品を購入した人」のタグがついていない人だけに、A商品の紹介やご案内をすることも可能になります。

予約管理機能

Lステップには、スタートプランから使える予約管理機能がありますが、「カレンダー予約」と「イベント予約」の2種類があります。

カレンダー予約

カレンダーの空いている日付から日時指定の予約ができる機能です。

定休日や営業時間を設定した上で、空いている時間帯に予約を入れるように出来るので、継続して予約を受け付けたい店舗やオンライン窓口などで便利です。

イベント予約

特定の日に開催するイベントに対して予約を受け付ける機能です。

受付したい日時をあらかじめ指定し、その予約枠ごとに定員や場所、プランなどを設定することが可能なので、受付人数の多いセミナーやイベントの予約に使えます。

予約内容は「定員」「締切期限」「予約回数制限」などが設定でき、CSVで予約者一覧のダウンロードも可能です。

プロプラン以上で使える機能

流入経路分析

流入経路分析機能（プロプラン以上で利用可能）を使うと、どこから友だち登録がされたのかを特定することができます。

この機能を使うことで、3つのメリットがあるので紹介していきます。

①流入経路ごとに配信シナリオを設定できる

流入経路分析を使うと、経路ごとに配信するシナリオを設定できます。

例えば

といったように、各媒体にあわせて配信することができます。

②流入経路のタグ付けができる

友だち追加してくれたと同時に、各経路のタグを付けることができます。

例えば、「Youtubeから登録」「Twitterから登録（クーポン付）」など、タグの名前は自由に設定できます。
タグを付けておくと、後からそのタグを利用してセグメント配信をすることが出来ます。

③どこからの登録が多いかを見ることができる

流入経路分析を使用すると、媒体ごとにどれだけの人数が登録しているかを見ることが出来ます。
そのため、流入が多い媒体に広告などの予算を増やすことで、より効率的に効果を出すことが出来ます。

クロス分析

クロス分析機能（プロプラン以上で利用可能）を使うと、2つ以上の項目を掛け合わせて分析ができます。

項目を掛け合わせる例

流入経路 × 性別
流入経路 × コンバージョン
商品購入者 × 年代

クロス分析のメリット

①簡単に比較表が作れる
②優先順位を決める分野の判断材料になる
③分析データをExcelデータ（CSV）でエクスポートできる

Lステップを使うメリット

これまでたくさんの機能を見てきましたが、Lステップを使用するとどんなメリットが生まれるのか紹介していきます。

多彩な機能で自動化し、コストを削減できる

今まで手動で行っていたメール配信や友だちの管理、予約管理、リマインダーなど、全てがLINE上で自動化できるので運用コストの削減が期待できます。

さらに、アンケートを実施し、お客さまの嗜好やタイプなどを知ることでセグメント配信がしやすく、商品販売への流れも自動化することで、LINE上で新規顧客や売上を増やすことが出来るのもLステップの魅力です。

カスタマー分析をして、ユーザーの行動を把握できる

自分のサービスや商品に興味があるユーザーが、どこからLINE登録をしたのかを把握できます。

どの媒体で自分の商品に興味を持ってもらえたかがわかると、これから力を入れるべき分野や入口を把握することが出来ます。

さらに、配信したメッセージの効果を計測・分析することで、ユーザーの行動の可視化も可能になります。

友だちの関心に応じて配信内容を変えるなど、購買意欲のアップも見込めます。

友だちと購入者の紐付けができる

Lステップと他ツールを連携させた後、誰が購入してくれたかの特定をすることが出来ます。

連携できるものはShopify、PayPal、MyASPなどがあります。

例えばShopifyとLステップを紐づけた場合、下記を区別することが出来ます。

どこから流入してきたかによって、購入後のアプローチを変えることが出来るようになります。