ホームページの保守を他社に引き継ぐには?失敗しない保守会社の選び方
更新日:
選び方
毎月保守費を払っているけれど、何をしてもらっているのか分からない・・・
更新を頼んでも返事が遅い、見積もりばかり増えていく。
そんな状態が続いていても、「制作した会社に任せるしかない」と思い込んでいる方は少なくありません。
しかし実際には、ホームページの保守は他社に引き継ぐことができます。
制作した会社と保守をお願いする会社は、必ずしも同じである必要はありません。
この記事では、400サイト以上の制作実績を持つあそびラボが、保守会社を乗り換える際の確認事項と、保守運用に強い会社の見極め方を解説します。
保守の乗り換えを考えるきっかけになる3つの不満
まずは、実際によく聞く保守への不満を整理します。
ひとつでも当てはまるなら、見直しを検討する価値があります。
不満① 何をしてもらっているのか分からない
■ 毎月請求は来るが、作業報告がない
■ サイトに変化がなく、費用の実感が持てない
■ アクセス数がどうなっているのか知らされない
■ 契約書に「保守管理」としか書かれていない
保守作業の多くは、バックアップやアップデートなど目に見えない裏側の作業です。
だからこそ、報告がなければ「何もしていないのでは」と感じてしまいます。
逆に言えば、きちんと作業内容を報告してくれる会社であれば、同じ金額でも納得感はまったく違います。
不満② 更新を頼んでも対応が遅い
■ 依頼から反映まで1〜2週間かかる
■ 担当者が固定されておらず、毎回説明が必要
■ 「軽微な修正」のはずが、都度見積もりになる
■ 急ぎの依頼に対応してもらえない
店舗の営業時間変更やキャンペーン情報など、Webの情報は鮮度が命です。
対応が遅れれば、その間ずっと古い情報がお客様に表示され続けることになります。
制作を主業務としている会社では、新規案件が優先され、保守が後回しになりがちという構造的な事情もあります。
不満③ 改善の提案がまったくない
■ 数年間、サイトの構成が変わっていない
■ 問い合わせが減っているのに何も指摘されない
■ スマホ表示が崩れているのに放置されている
■ 「言われたことだけ」やる関係になっている
保守には、「維持する保守」と「育てる運用」の2種類があります。
サーバー管理、バックアップ、アップデート、障害対応。サイトを止めないための守りの作業
育てる運用
アクセス解析、コンテンツ追加、導線の改善提案。成果を伸ばすための攻めの作業
どちらが必要かは事業のフェーズによりますが、「集客を伸ばしたい」段階なのに維持だけの契約になっているなら、ミスマッチが起きています。
保守は他社に引き継げる。ただし事前確認が必要
「制作会社を変えたら、サイトを作り直しになるのでは」と心配される方が多いのですが、多くの場合その必要はありません。
特にWordPressで作られたサイトであれば、データを移して保守だけを他社に引き継ぐことは十分に可能です。
ただし、引き継げるかどうかは事前の確認次第で変わります。
引き継ぎ前に確認すべき5つのこと
- 契約前に必ず確認
- ■ サーバー・ドメインの契約名義は自社になっているか
■ サーバーとWordPress管理画面のIDとパスワードを保有しているか
■ 現在の契約の最低契約期間と、解約の申し出期限(○ヶ月前など)
■ 解約時にサイトデータを引き渡してもらえるか
■ 制作会社独自のシステムが組み込まれていないか
特に注意が必要なのが、サーバーやドメインの名義が制作会社になっているケースです。
この場合、移管の手続きに相手方の協力が必要になります。
関係が良好なうちに、名義変更や情報の引き渡しについて話をしておくのが安全です。
引き継ぎが難しくなるケース
・サブスク型の契約で、サイトの所有権が制作会社にある
・制作会社独自のCMSで構築されており、他社では触れない
・サーバーが制作会社の共用環境で、単独では切り出せない
・ソースコードの引き渡しが契約上できない
これらに該当する場合、引き継ぎではなくリニューアルという選択になることもあります。
その判断も含めて、移管先の候補に一度相談してみるのが確実です。
保守運用に強い会社を見極める5つのポイント
では、乗り換え先はどう選べばいいのでしょうか。
制作力とは別の観点で見るべき5つのポイントをご紹介します。
ポイント① 他社制作サイトの引き継ぎ実績があるか
他社が作ったサイトを引き継ぐには、他人が書いたコードを読み解く力が必要です。
自社制作のサイトだけを保守してきた会社と、引き継ぎ経験が豊富な会社では、対応力に差が出ます。
■ 他社制作サイトの保守契約を受け付けているか
■ 引き継ぎ時に、現状のサイト調査をしてくれるか
■ 「調査してみないと分からない」を正直に言えるか
■ 調査費用の有無と金額が明示されているか
→ いきなり「問題ありません」と即答する会社より、まず調べると言う会社の方が誠実です
ポイント② 作業報告・レポートの仕組みがあるか
「何をしてもらっているか分からない」を繰り返さないために、報告の仕組みは必ず確認しましょう。
- 確認すべきこと
- ■ 月次または定期の作業報告があるか
■ アクセス解析レポートは含まれるか
■ レポートに解説やコメントが付くか(数字の羅列だけではないか)
■ 報告の頻度とフォーマットを事前に見せてもらえるか
数字だけを送ってくるレポートは、正直あまり役に立ちません。
「先月と比べてここが伸びた」「この点を改善しましょう」という解釈が添えられているかが重要です。
ポイント③ 更新依頼の範囲と対応スピードが明確か
日々のストレスに直結するのがこの部分です。
(1)含まれる作業量
■ 月に何時間、または何回まで含まれるか
■ 超過分の料金体系が明示されているか
■ 繰り越しができるか
(2)対応スピードの目安
■ 依頼から反映までの標準的な日数
■ 急ぎの依頼に対応できるか、その場合の条件
■ 連絡手段(メール、チャット、電話)と受付時間
(3)依頼できる作業の範囲
■ テキストや写真の差し替えはどこまで無償か
■ 新規ページの追加は含まれるか、別料金か
■ デザイン変更を伴う場合の扱い
ここが曖昧なまま契約すると、結局「毎回見積もり」という以前と同じ状態に戻ってしまいます。
ポイント④ トラブル時の対応体制が具体的か
保守の本当の価値が試されるのは、トラブルが起きたときです。
- 確認すべきこと
- ■ バックアップの頻度と、何世代分保管されるか
■ 障害発生時の連絡窓口と、受付時間(休日対応の有無)
■ 復旧作業は保守費に含まれるか、別料金か
■ 過去に改ざんやサーバー障害に対応した経験があるか
■ サーバーの設定やPHPバージョンまで見てもらえるか
アップデートの代行だけを行い、不具合が出たら別料金という会社も存在します。
実際のトラブルは、プラグインの競合、サーバー設定、PHPのバージョンなど複数の要因が絡むことが多く、原因の切り分けができるかどうかが技術力の分かれ目です。
ポイント⑤ 制作を売り込んでこないか
意外と大切な視点です。
保守の相談をしたはずが、話がすべて「リニューアルしましょう」に着地する会社があります。
もちろんリニューアルが最適な場合もありますが、今のサイトを活かす提案も出せるかどうかを見てください。
■ 現状のサイトの良い点も評価してくれるか
■ 「まずは保守だけ」という契約を受けてくれるか
■ 部分改修という選択肢を提示してくれるか
■ 保守を単独のサービスとして提供しているか
保守を「制作案件を取るための入口」としか見ていない会社だと、また同じ不満を抱えることになります。
乗り換えを検討するときの進め方
実際に動くときの流れを整理しておきます。
ステップ① 現状を把握する
まず、手元にある情報を集めます。
■ 現在の保守契約書(金額、期間、含まれる作業)
■ サーバー・ドメインの契約情報と名義
■ 管理画面のログイン情報
■ 直近1年で依頼した作業と、追加で払った費用
追加費用を含めた実質の年間コストを出すと、比較の基準がはっきりします。
ステップ② 移管先の候補に相談する
解約を申し出る前に、引き継げるかどうかを先に確認します。
順番を逆にすると、解約後に「引き継げないサイトだった」と判明したときに困ります。
移管の見通しが立ってから解約に進むのが安全です。
ステップ③ 解約時期を確認して手続きする
最低契約期間や、解約申し出の期限(3ヶ月前など)を確認します。
タイミングを外すと、二重で保守費が発生する期間が生まれます。
契約書を読み直したうえで、移管先とスケジュールをすり合わせましょう。
なお、保守費用そのものの相場については、ホームページの保守費用の相場は?月額いくらが妥当?で詳しく解説しています。
まとめ
保守会社の乗り換えで押さえるべきポイントをまとめます。
- 重要なポイント
- 1. ホームページの保守は、制作した会社以外にも引き継げる
2. サーバー・ドメインの名義と、ログイン情報の保有状況をまず確認する
3. 解約を申し出る前に、移管先に引き継ぎ可否を相談しておく
4. 他社制作サイトの引き継ぎ実績がある会社を選ぶ
5. 作業報告・レポートの仕組みがあるかを事前に確認する
6. 更新依頼の範囲、対応スピード、トラブル時の体制を明確にする
7. 保守を単独のサービスとして提供している会社かどうかを見る
ホームページは、公開してからの方がはるかに長く付き合うものです。
その長い期間を、納得できない費用と我慢で過ごす必要はありません。
今の保守に不満があるなら、選択肢があることを知っておくだけでも状況は変わります。
今の保守にお悩みの方へ
「毎月払っているのに何をしてもらっているか分からない…」
「他社で作ったサイトでも見てもらえる?」
そんなお悩みをお持ちの方へ
■ 400サイト以上の制作実績
■ 他社で制作されたサイトの保守も対応可能
■ 月額15,000円〜のプランをご用意(詳しくはこちら)
■ 作業報告とアクセスレポートを毎月お届け
■ WordPressのカスタマイズとSEO対策に強い体制
■ 現在の契約内容のセカンドオピニオンもご相談ください