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AI×ノーコードのHP作成ツール、どこまでできる?制作会社に頼むべき5つのケース

公開日:

選び方

「ホームページって、今はAIで安く作れるんじゃないの?」

最近、こうしたご質問をいただく機会が増えました。
実際、AIとノーコードエディターを組み合わせたホームページ作成ツールは急速に進化しており、月額1,000円台から使えるサービスも登場しています。

制作会社としては「いえ、プロに任せるべきです」と言いたくなる場面です。
しかし、正直に言えば、ツールで十分な会社は確実に存在します。そこを曖昧にしたまま高額な制作費を提案するのは、誠実な仕事ではありません。

この記事では、400サイト以上の制作実績を持つあそびラボが、AI×ノーコードツールで「できること」と「できないこと」を整理し、制作会社に依頼すべきケースと、ツールで十分なケースの線引きをお伝えします。

目次

AI×ノーコードのHP作成ツールでできること

まずは、現在のツールがどこまで進化しているかを正確に押さえておきましょう。
過小評価も過大評価も、判断を誤る原因になります。

プロンプトや資料からサイトを自動生成できる

最近のサービスでは、作りたいサイトのイメージを文章で入力したり、参考サイトのURLや会社案内のPDFをアップロードするだけで、AIがページ全体を自動生成します。

ゼロから白紙のエディターに向き合う必要がなく、「たたき台が数分でできる」というスピード感は本物です。

テンプレートが豊富で、デザインの破綻が起きにくい

業種別に数百種類のテンプレートを用意しているサービスも多く、写真とテキストを差し替えるだけで、それなりに整った見た目になります。

スマホ対応も標準で組み込まれているため、「レイアウトが崩れて読めない」といった初歩的な失敗は起こりにくい構造です。

サーバー契約や技術的な管理が不要

■ サーバーの契約・設定が不要
■ SSL(暗号化通信)の設定も自動
■ システムのアップデート作業が不要
■ バックアップもサービス側で管理

WordPressで自社運用する場合に発生する技術的な手間が、まるごと不要になります。
この点は、社内にWeb担当者がいない事業者にとって大きなメリットです。

フォームやアクセス解析が最初から使える

問い合わせフォームの作成、アクセス数の計測、問い合わせ内容の管理といった機能が、サイト作成機能と一体で提供されるサービスもあります。

個別にツールを契約して連携させる手間がかからないのは、確かに合理的です。

ここは素直に認めるべき点
■ 制作期間が圧倒的に短い(最短で即日公開)
■ 初期費用0円で始められるサービスが多い
■ 専門知識がなくても、見た目が整ったサイトになる
■ 自分のタイミングで自由に更新できる

「月額1,200円」の内訳を分解してみる

一方で、注意して見ておきたいのが料金の構造です。

広告で目立つのは最安値の月額ですが、それは「最小構成」の価格であることがほとんどです。
実際にビジネスで使えるサイトにしようとすると、オプションが積み上がっていきます。

あるサービスの料金体系を例に

ここでは、実際に提供されているAI×ノーコード型サービスの料金体系を一例として見てみます。
※料金は変動する可能性があるため、必ず各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。

項目 料金(税別) 内容
基本プラン 月額1,200円 1名まで/10ページまで
ページ数追加 月額1,000円〜 10ページごとに追加
独自ドメイン取得 年額6,000円 新規でドメインを取得する場合
既存ドメインの利用 30,000円/ドメイン すでに持っているドメインを使う場合
AI生成の利用枠追加 3,000円〜 初回に付与された枠を使い切った場合
複数人プラン 月額4,800円 5名まで/100ページまで

現実的な構成で試算すると

では、実際に事業で使うサイトを想定してみましょう。

会社概要、サービス紹介、料金、実績、よくある質問、お問い合わせ、ブログ……と作っていくと、10ページはあっという間に埋まります。
仮に20ページ構成+独自ドメインで計算すると、以下のようになります。

基本プラン 月1,200円 × 12ヶ月=14,400円
ページ追加(+10ページ) 月1,000円 × 12ヶ月=12,000円
独自ドメイン 年6,000円
年間合計 32,400円(税別)

年間3万円台であれば、依然として安く感じられるはずです。
実際、この金額感は決して不当ではありません。

ただし、ここで確認しておきたいのは「支払いをやめた時に何が残るか」という点です。

試算時に見落としやすいポイント
・ページ数はサイトの成長とともに必ず増える(追加料金の刻みを確認)
・すでにドメインをお持ちの場合、持ち込みに別途費用がかかることがある
・AI生成の利用枠には上限があり、超えると追加購入が必要
・複数人で更新する場合はプランのグレードアップが必要になる

なお、ホームページ制作にかかる費用全体の考え方については、ホームページ制作の総額はいくら?で詳しく解説しています。

契約前に必ず確認したい3つのこと

ツール型サービスを検討する際、料金表だけでは分からない部分があります。
申し込む前に、必ず確認しておきたい項目をまとめました。

① ページ数の上限と、追加料金の刻み

多くのサービスでは、プランごとにページ数の上限が決まっています。

重要なのは、上限を超えた時にいくら増えるのかです。
「1ページごとに数十円」なのか「10ページ単位でまとめて課金」なのかで、実際の負担は大きく変わります。

特にブログやお知らせを更新していく予定がある場合、記事1本が1ページとしてカウントされるのかどうかは、事前に確認しておくべきポイントです。

あわせて確認したいのが、オプションを追加しても増やせるページ数には上限があるケースがあるという点です。
「追加料金さえ払えば無制限に増やせる」とは限りません。
将来的にコンテンツを積み上げていく計画があるなら、そのサービスの最大ページ数を先に把握しておく必要があります。

② ドメインの扱い

ドメインは、事業にとって住所にあたる資産です。

■ 新規取得の年額はいくらか
■ すでに持っているドメインを使う場合、追加費用は発生するか
■ 解約時、ドメインを自分の管理下に持ち出せるか
■ ドメインの名義は誰になるか

特に4つ目は重要です。
名義がサービス提供会社になっている場合、他社へ移行する際に手続きが難航するケースがあります。

③ 解約後、サイトのデータはどうなるか

ツール型サービスは、サイトのデータがサービス提供会社のサーバー上にあります。
つまり、契約が終われば、サイトの公開も止まるのが基本的な仕組みです。

問題は、その先です。

必ず問い合わせて確認すべきこと
■ 解約後、HTMLやCSSなどのデータを書き出せるか
■ 書き出せる場合、そのまま他のサーバーで公開できる形式か
■ 掲載していた画像や原稿は取り出せるか
■ ブログ記事のデータは移行可能な形式で出力できるか
■ 解約からデータ削除までの猶予期間はどれくらいか

これはツール型サービスに限った話ではなく、月額課金型のホームページ制作サービス全般に共通する確認事項です。

数年かけて育てたコンテンツが、解約と同時に消えてしまうのか。それとも手元に残るのか。
この違いは、後になってから非常に大きな差になります。

月額課金型と一括制作の違いについては、サブスク型と一括制作、どちらを選ぶべきかもあわせてご覧ください。

制作会社に頼むべき5つのケース

ここからが本題です。
どんな場合に、ツールではなく制作会社に依頼すべきなのか。5つのケースに整理しました。

ケース① 検索からの集客を事業の柱にしたい

「地域名+業種」で検索した時に上位に表示されること。
これを本気で目指すなら、ツールでは構造的な壁にぶつかります。

SEOで差が出る部分
■ ページ数を自由に増やせるか(上限のあるプランでは記事を増やしにくい)
■ オプションを追加した場合の最大ページ数はいくつか
■ タイトルタグ・見出し構造を細かく設計できるか
■ 構造化データやサイトマップを最適化できるか
■ 表示速度を改善する手段があるか
■ 内部リンクの設計を意図的にコントロールできるか

特に見落とされがちなのが1つ目です。
SEOで成果を出すには継続的な記事追加が有効ですが、ページ数に上限があるプランでは、記事を書くほど月額が上がる構造になります。

ケース② 予約システムや外部ツールとの連携が必要

クリニック、サロン、教室、ジムなど、Web予約が集客に直結する業種では、予約システムとの連携が生命線です。

■ 予約管理システムとの連携
■ LINE公式アカウントとの連動
■ 決済システムの組み込み
■ 顧客管理システムとのデータ連携
■ 業務システムとの独自連携

ツール側が対応している連携先の範囲内であれば問題ありませんが、それを超えると打つ手がなくなります。
「使いたいシステムがあるのに、つなげられない」という状況は、後から取り返しがつきません。

ケース③ サイトを自社の資産として保有したい

ここが、ツール型と制作型の最も本質的な違いです。

ツール型サービスの場合
サイトはサービス提供会社のシステム上に存在します。
月額を支払い続けている間、使う権利を借りている状態です。解約すれば公開が止まります。

WordPressで制作した場合
サイトのデータは自社が契約したサーバー上にあり、所有権も自社にあります。
制作会社との契約が終わっても、サイトはそのまま残ります。

判断の分かれ目
「短期間だけ使えればいい」ならツール型で十分です。
「10年単位で育てる事業の看板にする」なら、所有権が自社に残る形を選ぶべきです。

これは優劣の話ではなく、目的の違いです。
ただし、どちらを選んでいるのかを理解しないまま契約するのは危険だと考えています。

ケース④ 表現に責任が求められる業種

医療機関、美容クリニック、士業など、法令やガイドラインによって表現が規制されている業種があります。

表現の判断が必要な例
■ 医療広告ガイドライン(誇大広告・比較優良広告の禁止、体験談の扱い)
■ 景品表示法(優良誤認、有利誤認)
■ 薬機法(効果効能の表現)
■ 各士業の広告規程

AIが生成する文章は、こうした規制を前提としていません。

「効果を強調した魅力的な文章」を生成した結果、そのまま公開すればガイドライン違反になる表現が含まれることは十分にあり得ます。

生成された文章を自分で判断できるだけの知識があれば問題ありませんが、そうでない場合は、業界を理解している制作会社に確認してもらう体制が必要です。

ケース⑤ 更新・改善を任せたい

ツール型サービスの前提は「自分で作って、自分で更新する」ことです。

■ 原稿を自分で書く
■ 写真を自分で用意する
■ 更新作業を自分で行う
■ アクセス数を見て、自分で改善策を考える

これらを本業と並行してこなせるかどうかが、判断の分かれ目になります。

実際によくあるのが、公開した時点で満足してしまい、その後1年以上更新されないまま月額だけ払い続けているというケースです。
この状態では、安く作ったつもりが結果的に無駄なコストになってしまいます。

逆に、ツールで十分なケース

ここまで制作会社に依頼すべきケースを挙げてきましたが、ツールで十分な事業者も確実にいます
無理に高い制作費をかける必要はありません。

名刺代わりのサイトで足りる場合
会社概要と連絡先が分かればよく、集客は既存の紹介や営業で成り立っている。この場合、ツールで十分です。

集客の主軸がSNSにある場合
InstagramやX(旧Twitter)で顧客と接点を持てており、サイトは「詳細を確認する場所」という位置づけ。検索順位を追う必要がないなら、費用をかけすぎる意味は薄いです。

期間限定・実験的な用途の場合
期間限定のキャンペーン、イベント告知、新事業のテストなど。数ヶ月で役目を終えるサイトに、まとまった制作費をかける必要はありません。

まず小さく試したい場合
事業を始めたばかりで、どんな情報が必要かも見えていない段階。ツールで小さく始めて、必要性が明確になってから本格的に作るという順序は合理的です。

制作会社としては受注につながらない話ですが、事実として申し上げておきます。

大切なのは、自社の状況に合った選択をすることであって、高いものを選ぶことではありません。

判断に迷ったときの考え方

それでも迷う場合は、次の3つの質問に答えてみてください。

質問① そのサイトは何年使いますか

1〜2年で役目を終えるなら、ツール型が合理的です。
5年、10年と使うつもりなら、所有権が自社に残る形を検討する価値があります。

質問② 検索から新規のお客様を獲得したいですか

「はい」であれば、ページを自由に増やせる環境が必要になります。
「いいえ、紹介やSNSで足りている」であれば、ツールで問題ありません。

質問③ 更新作業に、月に何時間使えますか

ツール型は「自分でやる」ことが前提です。
本業が忙しく、更新の時間を確保できないのであれば、任せられる体制を選んだ方が結果的に費用対効果は高くなります。

判断の目安
■ 短期・少ページ・SNS集客中心 → ツール型で十分
■ 長期・ページ増加・検索集客重視 → 制作会社に依頼
■ 予約や決済など機能連携が必要 → 制作会社に依頼
■ 法令・ガイドラインの配慮が必要 → 制作会社に依頼
■ 迷っているなら、まずツールで試してから判断するのも一つの方法

よくある質問

Q. AIで作ったサイトはSEOで不利になりますか?

「AIで作ったこと自体」がマイナス評価になるわけではありません。
検索エンジンが評価するのは、あくまで内容の有用性です。

ただし、テンプレートをそのまま使い、内容も一般的な説明にとどまっているサイトは、他社と差がつきません。
不利になるのはAIだからではなく、内容が薄いからです。

Q. 途中でWordPressに移行できますか?

技術的には可能ですが、多くの場合、作り直しに近い作業になります。

ツール型サービスはそれぞれ独自の仕組みでページを構成しているため、データをそのまま移せるケースは多くありません。
原稿や写真といった素材は再利用できますが、デザインや構造は改めて作ることになると考えておいた方が現実的です。

Q. すでにツールで作ったサイトがあります。相談できますか?

もちろん可能です。

「ページを増やしたいが上限に達した」「検索順位が上がらない」「予約システムを入れたい」といったご相談は実際に多くいただきます。
必ずしも作り直しが必要とは限らず、現状のまま改善できる部分もありますので、まずは状況を確認するところから始められます。

Q. 制作会社に頼むと、いくらくらいかかりますか?

内容によって幅がありますが、費用の内訳と相場の考え方については見積もりが「よく分からない」と感じたら確認すべき5つのことで詳しく解説しています。

また、公開後にかかる保守費用についてはホームページの保守費用の相場もあわせてご覧ください。

まとめ

AI×ノーコードのHP作成ツールについて、判断のポイントをまとめます。

重要なポイント
1. ツールは確実に進化しており、用途によっては十分に実用的
2. 表示される最安月額は「最小構成」の価格。ページ追加やドメイン費用で変動する
3. 契約前に「ページ数の上限」「ドメインの扱い」「解約後のデータ」を必ず確認する
4. 検索集客・システム連携・資産保有・法令対応・運用委託が必要なら制作会社へ
5. 短期・少ページ・SNS中心なら、ツールで十分

「AIで安く作れる時代だから、制作会社はもう不要」でもなければ、「ツールでは使い物にならない」でもありません。

大切なのは、自社がホームページに何を求めているのかを明確にすることです。
名刺代わりで足りるのか、集客の柱にしたいのか。ここが決まれば、選ぶべき手段は自然と絞られます。

どちらを選ぶべきか迷っている方へ

「ツールで足りるのか、制作会社に頼むべきか分からない」
「今使っているツールで、このまま進めていいのか不安」
「他社の提案が自社に合っているか、判断がつかない」

あそびラボは、サブスク型・ツール型・一括制作、それぞれの特性を理解した上でご提案しています。
お話を伺った結果、「今の段階ならツールで十分です」とお伝えすることもあります

■ 400サイト以上の制作実績
■ 全日本SEO協会 認定SEOスペシャリストによる検索集客の設計
■ サイトの所有権がお客様に残るWordPress制作
■ 既存サイトの診断・セカンドオピニオンにも対応

すでにツールでサイトを運用されている方も、「ページを増やしたい」「検索順位を上げたい」といった段階になりましたら、お気軽にご相談ください。

 

どの制作会社を選べばいいかわからない…そんなお悩みをお持ちの方へ あそびラボでは無料相談を承っています。お見積りのセカンドオピニオンもお気軽にどうぞ。無料で相談してみる

この記事を書いた人

株式会社あそびラボ
代表取締役:神田 貴司

講談社などの出版社から美容、スポーツ、習い事、クリニック、お寺、さまざまな業種のホームページ制作に10年以上携わり、400サイト以上のホームページ制作実績を持つ。
サブスク型・一括制作の両方のメリット・デメリットを熟知した上で、お客様にサイトの所有権が残るWordPress一括制作を推奨。SEO設計から公開後のアクセス解析まで一貫してサポートする体制で、「問い合わせにつながる」サイト制作を提供している。
WordPressのカスタマイズとSEO対策を強みに、成果の出るホームページ制作を提供している。